助産師より

うつぶせ寝とうつ伏せ遊びは違います!

昔より向き癖があるお子さんが多いなあと感じていました。自然と頭の形が不均等になりがちです。
この頃は向き癖が股関節脱臼の原因の一つともいわれます。
また2ヵ月で、うつ伏せはまだしたことないです、とおっしゃるお母さんも少なくありません。
先日「助産師がすすめるベビーマッサージ」を受講してきました。講師はアロマテラピーも取り入れていることから興味があり、3度目の受講でした。そこでの話題で、
以前90年代アメリカで「仰向け寝で、SIDS(乳児突然死症候群)を防ごう」というキャンペーンを導いたところ、
SIDSで死亡する児が減少した。その後日本でもうつぶせ寝は危険だと、仰向け寝を進めています。
ところが反面、斜頭症の児が増えてきているとのことでした。
斜頭症も6か月までは治したいと、その後は治りにくいとのことです。いずれ障害となるわけではなく、それなりに成長していくが、バランスが良くないことによって、何らかの弊害があるお子さんもいるとのことです。

やはり寝る時は必ず仰向けで寝かせることは大事です!
ただ覚醒時(起きている時)で、親が見ている時に、一緒に遊んであげる一つとして、うつ伏せ遊び(運動)も必要かと思います。うつ伏せ運動は背筋を鍛え(首の可動が広くなる)、腹筋をリラックスさせて消化吸収を助け、ガス貯留による不快感も軽減できます。また呼吸量を大きくするので、血液中の酸素量が高まり脳への酸素補給も十分、赤ちゃんは鋭敏に物事に反応するようになります。もちろん向き癖にもなりにくいです。色々出来ることが増えると、赤ちゃんも楽しいです。
慣れない時は、(ベビーマッサージしながらでも)一日10分からでも始めてみてください。
ただし寝始めた場合は、必ず仰向けにしましょう。

(助産師  橋本)